通信工学研究室の4年生の1年間の流れを紹介します.
4月~8月初旬 ゼミスタート
4年生の前期は, 研究というよりは, 主に勉強が中心となります.
いきなり新しい研究に取り組んで結果が出るのは, 宇宙人かただのまぐれです.
研究で結果を出すということは, そんなに甘いものではありません.
これまでの大学3年間で学んだ数学や物理の基礎を活かして, さらにその分野での専門知識や技術を学んでいく必要があります.
また, せっかく新しい研究のアイディアが浮かんだのに, それを実証する技術がないと意味がありません.
前期では, すぐに研究を開始するのではなく, これから始める研究の専門知識を勉強するために, 本読みゼミ, 論文ゼミを行います. また, 通信の研究を進めていくうえで必要なプログラミングスキルを養うために, プログラミング演習ゼミを行います.
この時期にみなさんの頭の中にある畑をしっかり耕すことで, 半年後に研究結果という価値のある収穫を得ることができます!!
6月下旬 卒業研究テーマ決め
この時期ともなると, これまでの勉強の成果が現れて, みんなの頭の中の畑がしっかり耕されてきます. ベストコンデションに耕されているこの時期の畑に, よい種を蒔きます. ということで, 卒業研究のテーマの方向性を前期の終わりに決めます.
学生によっては, 教員からテーマが与えられる場合と自分でテーマを見つける場合があります.どちらに当たるかは, 教員の気分次第 (笑) 自分でテーマを見つける場合の方が難しいと感じるかもしれませんが, テーマのネタだしに苦労した分, 結果はすんなり出ることがあります. その結果, 自分でテーマを見つける場合の方が早くゴールにたどり着くということも稀ではありません. これが卒業研究の面白い点でもあります.
8月中旬~9月 夏休み 大学院入試
夏休みは研究室でのゼミ等は特になく, 夏こそ遊びたい!と思って研究そっちのけになる学生を毎年見かけます. もちろん, しっかり遊んでもらってかまわないのですが, やはり研究のことは忘れてはいけません. 研究のことを忘れてしまってこの時期を過ごすと, 後期に痛い目にあいます. せっかく前期に畑を耕してよい種も蒔いたのに, ほったらかしては豊作は見込めませんよね. 要は, この夏休みをちゃんとメリハリをつけた生活をして欲しいということです. “よく学び, よく遊ぶ”ことができる余裕のある大学生にぜひなってください. また, 大学院進学を目指す学生はこの時期遊んでなんかいられません!! しっかり試験勉強する必要があります.
10月~ 後期ゼミスタート
後期からは毎週, 研究進捗を発表していくことになります. ここからは, 誰が先にゴールするかのシビアの世界です. 早くゴールすることができれば, さっさと卒業論文を書き終えて卒業旅行やアルバイトに明け暮れても大丈夫です. さらに, 早く研究結果を出すことができれば4年生のうちに学会発表へ行くことも可能です. 本人のやる気次第でいろんな可能性がでてきます. そう考えるワクワクしてきませんか?^^
「ワンチャン(One chance)いけるかも!?」なんて言わず, チャンスは確実に自分のものにできるかっこいい大学生になって卒業しましょう!